No.48 『三色ボールペンで読む日本語』 齋藤孝

三色ボールペンで読む日本語
斎藤 孝
角川書店
売り上げランキング: 105485
おすすめ度の平均: 4.0
5 実践向け
5 普段読書する場所にもよると思いますが・・・
5 目覚めました!!
5 三色ボールペン法のイメージができる本
3 私には不向きでした

著者と本の紹介


著者はもうこのメルマガでおなじみの齋藤孝さん。


この本は齋藤さんの代名詞といっていい、「三色ボールペン」について書かれた本です。

実は私、この本を読んで以後、読む本すべて三色ボールペンで線を引きながら読んでいます。
「読書するときの線の引き方」に迷いがある人は必読!

本の内容

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【目次】

線を引かない子どもたち
線を引くには勇気がいる
「読むこと=考えること」の技化
本は思考のバッティングマシーン
本は身銭を切って買うもの
三色方式は、国語の九九
要約力・コメント力を向上させる
曖昧な区別がミソ
緑はオープン
青でリードし赤で決める

まずは三色ボールペンの引き方の基本から。

青・・・客観的に重要=「まあ大事」というところに引く。

自分の主観ではなく、誰が見てもある程度大事と思われるところに引く。

赤・・・客観的に最重要=「すごく大事」というところに引く。
青と赤は「自分が大事」と思ったところではなく、「誰にとっても大事」と思われる箇所に引くことがポイント。

緑・・・主観的に重要=「自分が」おもしろいと感じたところに引く。
文脈や著者の主張とは全く無関係に、自分が引っかかったり面白いと思ったところに引く。

基本的なルールは以上です。


三色ボールペンで線を引くと何がいいかというと、「読書の際に主観と客観を意識して区別することができる」ことです。

本を読むときに線を引く人は多いと思うのですが、鉛筆で線を引くと後で見返したときに自分がなぜその線を引いたのかわからないことがあります。また、「自分が大事」と思ったところに線を引いていると、実はその本の主張が全くくみ取れていなかったり、といったこともあります。

しかし三色ボールペンを使って、例えば青い線を引こうとすると、ふと「ここは客観的に大切なのか?」と自問することになります。すると本にのめり込んで今読んでいる箇所にしかいっていなかった意識が引き戻されて、「この章は何についての話だったっけ?」「そもそもこの本は何について書かれた本だっけ?」というように、全体の構成から今読んでいる箇所の重要性を評価する習慣がつきます。
すると、的確にその本がいっていることが理解できるようになるのです。


三色ボールペンで線を引いているおかげで、昔読んだ本についてこうして書評を書くときにも、青と赤の線を追いかけるだけであまり内容を外さずに紹介できる、というわけです。


三色ボールペンで線を引くことの、おそらく唯一といってよいデメリットは、「本を売れなくなること」です。
しかし齋藤孝さんも私も本は借りて読むものではなく、買って手元に置いておくものだと考えているので、デメリットとは思っていません。もっとも、たまに線を引く価値もない本というのはあるので、(そんな本はここでは紹介しませんが)そういう本は売れますね。


さて、三色ボールペンをはじめようというときに困るのが、やっぱりどのボールペンを買うか。
実は三色ボールペン用のボールペンというのはあるのですが、私はドクターグリップの4色ボールペン+シャープペンを使っています。

パイロット ドクターグリップ 4色ボールペン+シャープペンシル オレンジ BKHDF-1SR-O
パイロット
売り上げランキング: 26476
おすすめ度の平均: 4.0
4 これが無くなったらどうしよう


これは高いだけあってとても使いやすく、これがなければ勉強できません(笑)



『マインドマップ読書感想文』のsmoothさんが勧めているパイロットのジェットストリーム4&1もよさそうですね。


この本には三色ボールペンで線を引けるようになるための問題もいくつか載っています。三色ボールペンを使い始めの頃は果たしてここに線を引いていいのか悩みます(私もまだまだ悩んでいます)が、とりあえずどんどん引いてみて、後で見返したときに再確認、ということを繰り返すと、徐々に上手になっていくんじゃないかと思います。


三色ボールペンで読む日本語
斎藤 孝
角川書店
売り上げランキング: 105485
おすすめ度の平均: 4.0
5 実践向け
5 普段読書する場所にもよると思いますが・・・
5 目覚めました!!
5 三色ボールペン法のイメージができる本
3 私には不向きでした