No.41 『脳が冴える15の習慣』 築山節
前作「フリーズする脳」を読んでからの方がよい
脳の仕組みを知りたい方は必見の1冊
めんどくさがり屋さん集まれ。
なるほど!脳だったんだ・・・
著者と本の紹介
著者の築山節(つきやま・たかし)さんは、脳神経外科の専門医です。現在は財団法人河野臨床医学研究所の理事長を務めておられます。
この本は脳の専門家である著者が、脳の仕組みを分かりやすく解説しながら、
・何となく脳が冴えない
・人から話しかけられたときにパッと反応できない
・文章を読んでも内容が頭にすっと入ってこない
・よいアイデアが浮かばない
・集中力が続かない
・ぼんやりしているうちに時間が過ぎている
こんな悩みを抱える人に、脳によってよい習慣を提案したものです。
上記の症状に心当たりがある人(私)にとっては、必読!
本の内容
【目次】
習慣1:生活の原点をつくる
習慣2:集中力を高める
習慣3:睡眠の意義
習慣4:脳の持続力を高める
習慣5:問題解決能力を高める
習慣6:思考の整理
習慣7:注意力を高める
習慣8:記憶力を高める
習慣9:話す力を高める
習慣10:表現を豊かにする
習慣11:脳を健康に保つ食事
習慣12:脳の健康診断
習慣13:脳の自己管理
習慣14:創造力を高める
習慣15:意欲を高める
番外:高次脳機能ドックの検査
習慣2:集中力を高めるについて、少し書きます。
まず著者は脳の力として「基本回転数」という要素を挙げます。
これはいうなれば「頭の回転の速さ」。
基本回転数を上げるには、「時間の制約」が有効です。
これは脳科学者の書いた本ならほとんどすべてに書いてあることですが、たとえばある仕事は○○日までに終わらせればいいと思っていれば、その仕事は○○日までかかります。
小学生の夏休みの宿題も、夏休みが終わる頃まで終わることはありません。
ちなみに以上の現象はパーキンソンの法則と呼ばれます。
仕事を速く終わらせたいのなら、この仕事は必ず何時までに終わらせる!と自分で決めることが大切。
最悪なのが、「この仕事が終わるときが仕事の終わり」と考えること。
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
というものですが、自分で仕事に明確な期限を与えてやらないと、その仕事にかかる時間はどこまでも膨張します。
残業ばかりしてる人によくある傾向です。
今年の前期、私は院の授業の予習を毎日日が変わるくらいまでしていました。
しかしこの本を読んでから、遅くとも10時までには絶対帰るようにしよう、と決めて、その時間内に入るよう予定を組み立てました。実はそれでもまだやりすぎで前期の後半には燃え尽き症候群にかかってしまったのですが、今は毎日9時頃までには家に帰りますし、かなり楽に過ごせています。最も、あまり勉強していないという説もありますが(笑)
この本はもっと脳をうまく働かせたい!と思うあなたにぜひ読んで頂きたいですね。
前作「フリーズする脳」を読んでからの方がよい
脳の仕組みを知りたい方は必見の1冊
めんどくさがり屋さん集まれ。
なるほど!脳だったんだ・・・