No.24 『道をひらく』 松下幸之助
少しずつ読むのがおすすめ
珠玉の指南書
「ともかくもこの道を休まず歩むこと」
今の自分の指針であり、確かに成果もついてきました。
自然から学ぶとは、こう言うことですか。
前作を理解してから読むのがおすすめです
肩の力が抜けた「道をひらく」
心の本
著者と本の紹介
著者はご紹介するまでもなく皆さんご存じ、経営の神様・松下幸之助さん。
本書は松下翁が提唱して設立されたPHP研究所の機関誌の裏表紙に連載した短文の中から、いくつかを選んでまとめたものです。
Wikipediaによると、2000年時点で450万部以上を売り上げてるんだとか!現在は500万部を超えてるかもしれませんね。
松下翁が身も心も豊かな繁栄の社会を実現したいと願い、その思いを込めた文章。
きっとあなたの心に響くところがあると思います。
本の内容
道をひらく・続道をひらくの2冊がありますが、今回は前者よりいくつか私がいいと思った文章を引用します。
○目次
・運命を切り開くために
・日々を新鮮な心で迎えるために
・ともによりよく生きるために
・みずから決断を下すときに
・困難にぶつかったときに
・自信を失ったときに
・仕事をより向上させるために
・事業をより良く伸ばすために
・自主独立の信念を持つために
・生きがいある人生のために
・国の道をひらくために
○道(10頁)
他人の道に心を奪われ、思案にくれて立ちすくんでいても、
道はすこしもひらけない。
道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。
心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
○人事をつくして(40頁)
天命とは、これだけのことをつくしたから、
これだけの結果があたえられるという、
そんな計算の成り立つものではない。
まして、私心多くなすべき人事もつくさずに、
いたずらに都合よき成果のみを期待するのは、
天命を知らざることはなはだしいといわねばなるまい。
○本領を生かす(50頁)
この大自然はすべて、個々には完全無欠でなくても、
それぞれの適性の中でその本領を生かし、
互いに与え与えられつつ、大きな調和の中に
美とゆたかさを生みだしているのである。
人もまた同じ。
おたがいそれぞれに完全無欠でなくとも、
それぞれの適性のなかで、
精いっぱいその本領を生かすことを心がければ、
大きな調和の下に自他ともの幸福が生みだされてくる。
○責任を知る(68頁)
自分に全く関係ないところで、自分に全く関係ないと思うことが起こって、
だから自分には全く責任がないと思うことでも、
よくよく考えてみれば、
はたして自分に全く責任がないと
自信をもっていうことができるであろうか。
○転んでも(122頁)
「七転び八起き」ということわざがある。
何度失敗しても、これに屈せずふるい立つ姿をいったものである。
人生は長い。世の中は広い。
だから失敗もする。悲観もする。
そんなとき、このことわざはありがたい。
だが、七度転んでも八度目に起きればよい、などと呑気に考えるならば、
これはいささか愚である。
一度転んでも気がつかなければ、七度転んでも同じこと。
一度で気のつく人間になりたい。
○自分の仕事(144頁)
どんな仕事でも、それが世の中に必要なればこそ成り立つので、
世の中の人々が求めているのでなければ、その仕事は成り立つものではない。
〜略〜
だから、自分の仕事は、
自分がやっている自分の仕事だと思うのはとんでもないことで、
ほんとうは世の中にやらせてもらっている世の中の仕事なのである。
ここに仕事の意義がある。
〜略〜
大切なことは、世の中にやらせてもらっているこの仕事を、
誠実に謙虚に、そして熱心にやることである。
○日本よい国(270頁)
春があって夏があって、秋があって冬があって、
日本はよい国である。
自然だけではない。風土だけではない。
長い歴史に育まれた数多くの精神的遺産がある。
その上に、天与のすぐれた国民的素質。勤勉にして誠実な国民性。日本はよい国である。
こんなよい国は、世界にもあまりない。
だから、このよい国をさらによくして、みんなが仲良く、
身も心もゆたかに暮らしたい。
私はこの春、松下政経塾塾長・関淳氏の「松下幸之助の思い出」という講演を聞く機会がありました。
松下翁の幼少期の頃の話から晩年までを概観でき、随所に塾長自らが体験したエピソードが織り込まれ、とても素晴らしい講演でした。
松下翁の哲学の基本のひとつは、「よく人の話を聞く」こと。
とにかく聞くことに徹し、聞くことから知識を手に入れる。
分からなかったらとにかく聞く。
ただし同じことは2度聞かない。
それぐらい真剣に聞く。
最後まで日本のことを思い続けた松下翁の哲学。
きっとあなたの座右の書になることでしょう。
少しずつ読むのがおすすめ
珠玉の指南書
「ともかくもこの道を休まず歩むこと」
今の自分の指針であり、確かに成果もついてきました。
自然から学ぶとは、こう言うことですか。
前作を理解してから読むのがおすすめです
肩の力が抜けた「道をひらく」
心の本